日経平均の8日続伸は2022年3月中旬以来で、22年8月22日以来およそ8カ月ぶりの高値水準。
きょうは買い疲れ感の垣間見えるなかも根強く投資資金が流入、日経平均は8日続伸となった。これは昨年3月14日〜25日に記録した9連騰以来となる。前日に発表された4月のNY連銀製造業景況指数は予想を上回る強い内容で米景気失速への懸念が後退した。
米株市場はNYダウが100ドルあまり上昇して引けており、東京株式市場もその流れを引き継ぐ格好に。米長期金利上昇を背景に外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどもポジティブ材料として働いた。半導体主力株が総じて売られる展開となったものの、内需株が買われ全体相場を支えた。前場取引時間中に発表された中国の1〜3月期GDPが想定を上回ったことなども追い風となっている。
17日発表の4月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回り、同日の米株式相場が上昇したことが投資家心理の支えとなった。東京株式市場では7割超の銘柄が上昇し、銀行株や保険株をはじめ幅広い銘柄に買いが入った。
一方、年初来高値を上回って目先の達成感も意識されやすく、利益確定売りが上値を抑えた。台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資減額の報道を背景に、東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株に売りが出たのも相場の上値を重くした。
東証株価指数(TOPIX)は8日続伸した。前日比13.92ポイント(0.69%)高の2040.89で終え、年初来高値を付けた3月9日以来の高値となった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4932億円。売買高は10億1234万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1371で、値下がりは387、変わらずは77だった。