国内外からの押し目買いが優勢で、大幅高となった。ファストリなど値がさ株や、鉄鋼、自動車といった景気敏感株、半導体関連と幅広い銘柄が上昇した。
前日の米株式市場では、NYダウが前日比54ドル安と3日ぶりに反落した。米長期金利の上昇が警戒されたが引けにかけ下げ幅を縮小したこともあり、東京株式市場は値を上げてスタート。下値には見直し買いが流入し、ハイテク株、景気敏感株ともに上昇した。
日経平均株価は一時600円を超す上昇となった。この日発表された1〜3月期国内総生産(GDP)は前期比年率で5.1%減と予想を下回ったが、市場の反応は限定的だった。
相場の底堅さが確認できたとして、短期的には相場が戻りやすくなるとみた商品投資顧問(CTA)などの買いが、台湾株の上昇を追い風に強まった。国内の公的年金によるリバランス(持ち高調整)目的の買い観測も広がるなか、前場・後場ともに上げ幅を650円程度まで拡大する場面があった。
ただ、市場では「あくまで急落後の押し目買いで持続的な上昇につながるとまではいえない」との冷静な声も聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比273.98ポイント高の1万7220.07だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、28.88ポイント高の1907.74で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7535億円。売買高は12億3150万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1817と、全体の約8割を占めた。値下がりは322、変わらずは53銘柄だった。