6連敗は18年8月31日〜9月7日(下げ幅562円)以来8カ月ぶりで、本日までの6日続落では下げ幅がほぼ倍の1116円となった。令和に入ってからは5日続落となった。
米中貿易摩擦の激化懸念を背景に、日本株の相場下落を見越した海外勢が株価指数先物へ売りを出した。米国の対中国製品2000億ドル分を対象とした関税引き上げを背景に貿易摩擦問題が改めて意識されるなか、リスク回避ムードが継続。日経平均は一時200円を超える下落を強いられた。
ただ、10連休明け後、きょうの安値まで日経平均は1100円を超える下げをみせたことで、目先突っ込み警戒感かからの買い戻しや押し目買いが入り、前引け時点では107円安まで下げ渋った。
ところが、後場に入ると3月の景気動向指数速報値に絡み、内閣府が基調判断を下方修正、基調判断を6年2カ月ぶりに「悪化」に変更した。日本の景気減速が改めて意識され海外機関投資家の売りを誘発し、後場から日経平均は再び下げ幅を広げた。
市場からは「米中貿易摩擦に加え、景気指数による基調判断『悪化』により、海外、国内ともに不透明感が増している。とりあえず、日経平均は3月安値の2万900円台で下げ止まるかが注目されるが、仮に戻したとしても上値は重いだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比64.04ポイント安の1万3717.06だった。東証株価指数(TOPIX)は、8.28ポイント安の1541.14だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3616億円、売買高は14億2097万株だった。東証1部の値下がり銘柄数1491銘柄、値上がり589銘柄、変わらず60銘柄だった。