米国が1日、対中制裁関税「第4弾」を発動し、中国も即座に制裁関税を実施するなど米中対立が激化するとの警戒感から、株価指数先物への売りが優勢となった。
2日の米株式市場がレーバー・デーの祝日で休場とあって、様子見姿勢を決め込む投資家が多く、商いは低調で、売買代金は2014年4月21日の1兆3074億円以来、約5年4カ月ぶりの水準だった。
一方で、追加の景気刺激策への期待から海運や非鉄金属など景気敏感株の一角には買いが入った。
午前発表の8月の中国の財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことで、中国・上海株市場も強い動きを示したことも、相場を支えた。
市場からは「米中問題の長期化はやむを得ず上値は買いづらい。ただ、今週は米経済指標の発表が多く、結果次第では9月中旬のFOMC(米連邦公開市場員会)との絡みで揺れる可能性はある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、6.65ポイント安の1505.21で終えた。JPX日経インデックス400も反落、終値は前週末比49.80ポイント安の1万3443.68だった。
東証1部の売買代金は1兆3299億円、売買高は8億281万株。値下がり銘柄数は1569、値上がり506、変わらず74だった。