きょうは、前日の米国株市場で主要3指数が揃って連日の最高値を更新したことから、リスクオンの流れが継続したが、前日に日経平均は750円を超える急伸をみせていたこともあって、足もとでは戻り売りや利益確定売りが表面化した。
明日までの日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせる要因に。企業の決算発表が佳境入りとなるなか、好決算銘柄への買いが全体相場を支える形。衆院選では絶対安定多数を自民党単独で確保したことから岸田政権の基盤安定化が見込まれ、政策期待を背景に下値では押し目買いを誘導、下げ幅は120円強と限定的だった。
前日に今期業績見通しを上方修正したTDKと京セラが大幅高となり、2銘柄で日経平均を約63円押し上げた。きょう決算を発表した商社株では、三井物と双日が下げる一方、丸紅は高く終えた。
市場からは「休日とFOMCを前にして海外オーダーは静かだ。ただ、政治の安定に対する安心感があり、経済対策が具体化してくればまた上に向かうだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに下落した。TOPIXは13.05ポイント安の2031.67で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7777億円、売買高は11億8356万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1585、値上がりは538、変わらずは60だった。