前週末16日の米株式市場では、NYダウ、ナスダック指数ともに下落。アジアを中心に感染力が強いとされる新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染が拡大しており、景気の先行きに警戒感が広がった。この流れを受け、週明けの東京株式市場も軟調に推移しアジア市場で株式指数が軒並み下げて推移すると、アジア株安と連動する形で日経平均は下げ幅を広げた。日経株価は一時、500円を超す下落となる場面があった。
東京都では新型コロナウイルスの新規感染者数が18日まで連日で1000人を上回った。23日の東京五輪開幕を前に、感染が広がるとの不安感も重荷だった。
一方、午後は短期筋を中心にショートカバー(売り方の買い戻し)が入り、下値を探る動きは限られた。
市場からは「日経平均は小幅ながら200日線を下回った。一段安懸念と押し目買い期待と意見が分かれるところだが、正念場の色合いが濃い。ただ、戻るにしても高値は切り下がっている」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は4日続落。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、25.06ポイント安の1907.13と6月21日以来およそ1カ月ぶりの安値をつけた。
東証1部の売買代金は概算で2兆666億円と6日以来の低水準だった。売買高は9億5163万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1912と全体の9割近くを占めた。値上がりは217、変わらずは63だった。