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【大引け概況】
11日の日経平均株価は大幅続伸し、終値は前日比261円30銭高の2万2758円48銭で引けた。2月2日以来3カ月ぶりの高値水準となる。 
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前日の米株高を手掛かりに投資家のリスク運用を取る姿勢が強まった。
2018年3月期の主要企業の決算発表が相次ぐなか、利益成長への期待が高い銘柄に買いが集まった。
その後、伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く上げ幅拡大の流れとなった。株価指数先物に断続的な買いが入るとともに、好業績株への買いも相場の押し上げにつながり、大引け前には一時2万2769円16銭(前日比271円98銭高)まで上昇した。
投資家心理が改善するなか、株価が出遅れていた電機株などにも買いが波及し幅広い銘柄が上昇した。

取引開始時点では株価指数オプションなどの特別清算指数(SQ)算出に絡む売買があった。SQ値は2万2621円77銭だった。

JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比166.04ポイント高の1万5845.85だった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、17.34ポイント高の1794.96で終えた。

東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。精密機器、パルプ・紙、機械が上げ、鉱業、石油・石炭、ゴムが下げた。

東証1部の売買代金は概算で2兆9302億円。売買高は16億6275万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1325、値下がりは696、変わらずは62銘柄だった。
 
個別では、半導体関連株が高く東京エレクトロン、村田製作所などが買い優勢、太陽誘電、ワイヤレスゲートも大幅高となった。オロも急騰。スズキ、TIS、フィックスターズも買われた。
今期純利益8%増と発表した河合楽器製作所や日本ケミコンがストップ高となった。1-3月期(1Q)経常は48%増益で着地したビジョンも一時ストップ高となった。

一方、三菱マテリアルや楽天が大幅安、トヨタ自動車が利益確定売りに押され、ぐるなび、TOWAも売られた。スルガ銀行、アコムも下げた。

東証2部株価指数は前日比37.23ポイント高の7150.13ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は198、値下がり銘柄数は259となった。

個別では、14時に決算を発表したヒラノテクシードがストップ高。今期経常は34%増益、6円増配を好感した。
セブンシーズホールディングス、川本産業、キクカワエンタープライズは一時ストップ高と値を飛ばした。

日本電通、北陸電話工事、魚喜など16銘柄は年初来高値を更新した。
東邦化学工業、田岡化学工業、技研ホールディングス、ノザワが買われた。

一方、省電舎ホールディングス、丸尾カルシウム、ロンシール工業、東邦化学工業など15銘柄が年初来安値を更新した。
アオイ電子、日本伸銅、日本精鉱、兼松エンジニアリングが売られた。