前日の米国株市場でナスダック総合指数が過去最高値を更新したことを受け、寄り付き売り買い交錯も、その後プラス圏を確保してリスク選好ムードだった。ただ上値の重さも終始意識された。
注目されたパウエルFRB議長の議会証言は、足もとのインフレ率の上昇を一時的なものとする従来の主張を変えず、米国株市場では終盤にこれを好感する形で買いに厚みが加わった。しかし、東京株式市場ではそれをうまく引き継げなかった。前日に日経平均が870円あまりの急速な戻りをみせていたこともあって、上値では売り圧力が強く伸び悩んだ。
医薬品や景気敏感株の一角に売りが出た。
市場では次の手掛かり材料を探る動きとなっているとの指摘もあるようだ。
JPX日経インデックス400は反落した。東証株価指数(TOPIX)も反落し、10.39ポイント安の1949.14で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2856億円。売買高は9億4436万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1272だった。値上がりは812銘柄、変わらずは109銘柄だった。
日経平均寄与度では、ファーストリテ、東エレク、エムスリーなどがプラス寄与上位となっており、一方、エーザイ、リクルートHD、KDDIなどがマイナス寄与上位となっている。