終値は前日比337円37銭安の2万3291円97銭で、下げ幅は2017年12月6日以来の大きさだった。
5日続落は17年11月15日まで6日続落以来の連続記録だった。
日経平均株価は寄り付きから軟調に推移した。
米アップルが最新スマートフォンの「iPhoneX(テン)」を減産すると伝わり、ソニーや村田製、アルプスなど部品を供給する関連銘柄に売りが出た。
取引終了後が中心の上場企業決算発表やトランプ米大統領の一般教書演説、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え、買方が様子見姿勢を取る中、株式先物には海外勢からとみられる仕掛け的な売りが入った。
市場からは「日経平均の下値のめどは2万3000円と今年最初の取引水準まで下がるが、主要企業決算がそろう週末には買いも戻る」と、一時的な調整局面と見る関係者も少なくないようだ。
東証株価指数(TOPIX)の終値は前日比22.32ポイント安の1858.13と反落した。JPX日経インデックス400は194.08ポイント安の1万6443.04と5日続落した。
東証1部の売買代金は概算3兆3216億円、売買高は17億272万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1760と全体の85%に達した。値上がりは255、変わらず48だった。
個別では、原油価格の下落で国際石開帝石やJXTGに売りが出た。信越化やソフトバンクG、ファーストリテ、ファナック、東エレクといった値がさ株が安い。トヨタ、日産自が売られ、村田製、日本電産、キーエンスがさえない。
一方、通期予想の上方修正が好感され日立建機が大幅高となった。同業大手のコマツも上昇した。シャープが切り返し、SBI、SGHD、花王は逆行高、日立建機が上伸、JSRは大幅高だった。
東証2部株価指数は前日比56.88ポイント安の7611.62ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は108、値下がり銘柄数は367となった。
個別では、森尾電機、広栄化学工業、エリアクエスト、オーミケンシが売られた。
一方、オリジナル設計、カワタ、平和紙業がストップ高。寺岡製作所、アシードホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。TTK、福留ハム、マックスバリュ東北、石井食品など30銘柄は昨年来高値を更新。田岡化学工業、パス、鉄人化計画、日建工学、省電舎ホールディングスが買われた。