前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を受け、短期的な相場の戻りに期待した海外投資家などが買いを入れた。
午後に2018年9月中間決算を発表したトヨタ自動車が19年3月期業績予想を上方修正したことも好感された。トヨタ自動車が一時3%を超える上昇となり、ホンダなど他の自動車銘柄もつれて高くなった。
米アップルの新型iPhone量産モデルの販売減速懸念を背景に、TDKやアルプスといったアップルに部品を供給する銘柄は下落した。4〜9月期決算が大幅増益だったソフトバンクが朝高後に下げに転じたが、相場全体は終日堅調だった。
市場からは「後場は、トヨタ決算の効果もあり、買い戻しを誘ったが、あすは米中間選挙をにらみ厄介だ。市場予想通りになるのか、あるいは結果を受けてどちらに相場が動くのか分からない。日本の取引時間中に大勢が判明して織り込みに動いても、結局は米国市場の反応を見極めなければならない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比178.94ポイント高の1万4705.81だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、18.96ポイント高の1659.35で終えた。
東証1部の出来高は13億4259万株、売買代金は2兆3815億円。騰落銘柄数は値上がり1362銘柄、値下がり674銘柄、変わらず75銘柄。