前日の米株式市場でNYダウが続伸したことを受け、朝方の日経平均株価は小幅に上昇してスタートした。ただ、上値は重く、買い一巡後はマイナス圏に転じた。
特に、為替が1ドル=140円台後半に円高が進行したことが嫌気され、トヨタなど輸出関連株への売り圧力が強まった。後場に入り日経平均株価は400円近い下落となる場面があった。大引けにかけて下げ幅は縮小した。円高の進行が嫌気され自動車株などが売られる一方で半導体関連株などは堅調な値動きとなった。海外短期筋などから株価指数先物への断続的な売りも出た。明日からの3連休を前に一部からは持ち高調整の売りも出たようだ。
根強い日本株の先高観を背景にした押し目買いも、日経平均の下値を支えた。市場では「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を通過すれば、安心感によって株高や為替の円安が進む可能性がある。3連休を前に先回り買いも入っていたようだ」との声が聞かれた。