東証株価指数(TOPIX)は6.24ポイント安の1864.20と、ともに反落した
米国株の乱高下に警戒が強まり、大幅安でスタート。寄り付き直後を安値に売りが売りを呼ぶ展開となり、前場は300円超の下落で終えた。
後場は、日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ観測や株価指数先物の売り方による買い戻しなどで、やや落ち着きを取り戻し、前場の安値を下回ることなく下げ幅を縮めた。しかし、米雇用統計を控えた週末で見送りムードも強く、戻りのペースは鈍かった。
日銀は午前、固定利回りで無制限に国債買い入れる公開市場操作の「指し値オペ」を通知した。国内の金利についは先高観が後退し、銀行株に売りが膨らんだのも相場の重荷だった。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比53.56ポイント安の1万6478.35だった。
東証1部の出来高は17億244万株、売買代金は3兆2149億円。騰落銘柄数は値上がり808銘柄、値下がりは1186銘柄、変わらず70銘柄。
個別では、任天堂が売られ、京セラや東エレクの下げが目立った。三菱UFJ、三井住友の売りが厚く、ソフトバンクG、ファーストリテも下落。カシオや中外薬が安い。
半面、リコーや花王、三井物の上昇幅が大きかった。社長交代を発表したソニーが午後上げ幅を拡大した。トヨタ、デンソー、伊藤忠、中部電は高く、商船三井が買われた。
東証2部指数は前日比26.18ポイント安の7654.72ポイントと反落。値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は282となった。
個別では、サンユウ、エルナー、北越メタル、杉村倉庫、宮入バルブ製作所が売られた。
一方、大和自動車交通がストップ高。平和紙業は一時ストップ高と値を飛ばした。富士ピー・エス、森組、TTK、アイスタディ、ベネフィット・ワンなど34銘柄は昨年来高値を更新。北日本紡績、カンダホールディングス、マイスターエンジニアリング、オプティマスグループ、MCJが買われた。