前日の米株式市場では、NYダウが前日比188ドル高と4日ぶり反発。米長期金利の低下やビットコインの反発などを好感した。これを受けた東京株式市場も買い先行の展開。一時300円を超す上昇となる場面があった。
前場はやや伸び悩んだが、後場に入り日本経済新聞・電子版が「米バイオ製薬モデルナが、21日に日本で承認された同社製の新型コロナウイルスワクチンについて、日本国内での生産を検討していることがわかった」と報じたこともあり、コロナワクチン供給増への期待から日経平均株価は持ち直した。
国内の新型コロナウイルスの感染拡大で、きょうにも緊急事態宣言の対象に沖縄が追加される見通し。5月末までの東京や大阪の宣言期間が延長されるとの観測もあり、景気敏感株の一角に売りが出た。
市場では「医療従事者の確保やインフラ整備などの課題があり、ワクチン接種が速やかに進むまで様子見の投資家も多い、新たな買い材料が浮上しないと買い進みにくい。当面は押し目買い、戻り売りが続くとみている」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、8.77ポイント高の1904.69だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3802億円。売買高は10億3796万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1076で、値下がりは1009だった。変わらずは107銘柄だった。