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【大引け概況】


2日の日経平均株価は小幅に反落し、前日比44円01銭(0.16%)安の2万7413円88銭で終えた。
 
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リスク回避目的の売りで日経平均は朝方に下値を試す動きをみせたが、その後は下げ渋る展開で、2万7400円台で売り物をこなした。前日の欧州株が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続落したことで、投資家心理が弱気に傾いた。

米ISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを上回り米景気の強さが確認された。これを受けてFRBによる金融引き締め強化の思惑から、米長期金利が上昇し、買い手控え要因となった。
ただ、売りが一巡すると日経平均は下げ幅を縮めた。円安・ドル高が企業収益にプラスに働くとして投資家心理を支えた。日経平均は前日比7円安まで下げる場面があった。
 
市場では「百貨店が好調な5月の月次売上を受けリオープン(経済再開)期待から買われた。そのほかには目新しい材料がなかったが、円安もあり底堅く推移したようだ」との声が聞かれた。
 

 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前日比12.25ポイント(0.63%)安の1926.39だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5463億円。売買高は10億9537万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1192。値上がりは579、変わらずは66銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では鉱業、医薬品、精密機器の下落が目立った。上昇は石油・石炭製品、保険業、ゴム製品など。
 
個別では、売買代金トップとなったレーザーテックが売られたほか、ソニーグループも軟調、任天堂、キーエンス、NECなども下げた。アステラスや武田薬品工業も値を下げ、リクルートホールディングス、ベイカレント・コンサルティングも軟調。OATアグリオが急落、ラクスルが大幅安。ラクス、ペプチドリームなどの下げも目立った。
 
半面、ダブル・スコープが商いを伴い急騰、ファーストリテイリングや東エレクも買いを集めた。三菱重工業、三菱自が堅調、太陽誘電も上昇した。日水製薬はストップ高に買われた。大阪チタニウムテクノロジーズが大幅高を演じたほか、関西ペイントも物色人気、飯野海運も値を飛ばした。SOMPO、JT、リコー、アステリアも高い。