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【大引け概況】



20日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比405円51銭(1.23%)安の3万2490円52銭で終えた。

 
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前日の米国市場は、今後発表される主要企業の決算が想定を上回る結果になることへの期待が相場を支え、主要株価指数は続伸。NYダウ工業株30種平均は35000ドルを回復し、2022年4月以来の高値となった。しかし、テスラの時間外での下落などから本格化する決算を見極めたいとのムードのなか、東京株式市場では前日に大きく上昇した反動もあって利益確定の動きが優勢だった。また、円相場が一時1ドル=139円台前半へと円高方向に傾いていたことも買い手控え要因につながったようだ。
きょうは決算発表シーズン前の様子見ムードもあって持ち高調整の売りが優勢だった。
 
19日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1%ほど下落。東京株式市場では東エレクなどの関連株に売りが広がり、アドテストは4%超下落した。米国時間の19日夕の時間外取引で電気自動車(EV)のテスラが決算発表を受けて大幅安となり、投資家心理を冷やしたとの見方もあった。
 
 
国内ではきょうのニデックを皮切りに、4〜6月期の主要企業の決算発表シーズンに入る。来週には日米の金融政策を決める会合も控える。市場では「目先はイベントが多く、持ち高を積極的に傾けづらい状況」との見方が多い。
 
来週に予定される日米の金融政策決定会合の結果待ちの状況で、全般は模様眺めムードの強い展開が続くだろう。このため、企業決算や経済指標などを受けた短期筋の売買に振り回される展開が続きそうだ。また、関係者からは、売買代金など市場エネルギーが減少傾向にあり、先月までの相場上昇の勢いはなくなってきているだけに、目先レンジ内の動きにとどまりそうだと見ている投資家が多いようだ。
 
 

東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、18.07ポイント(0.79%)安の2260.90で終えた。JPXプライム150指数も3営業日ぶり反落し、11.55ポイント(1.11%)安の1027.94で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆9627億円だった。3兆円割れは5月11日以来、およそ2カ月ぶり。売買高は11億2516万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1264、値上がりは497、変わらずは74だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、電気機器、機械、保険業などが下落。上昇は鉱業、鉄鋼など。
 
個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテックが大きく水準を切り下げたほか、売買代金2位となったアドバンテストの下げも目立った。このほか、ソシオネクスト、東京エレクトロン、ルネサスエレクトロニクス、ディスコなど半導体関連株への売りが目立つ。キーエンス、HOYA、SMC、安川電が安く、メルカリも軟調。SHIFTも売られた。さくらインターネットが値下がり率トップとなり、広済堂ホールディングスも安い。ベイカレント・コンサルティングの下げも目立つ。
 
半面、大成建、JFE、INPEX、川崎汽船、日本製鉄も値を上げた。クリエイト・レストランツ・ホールディングスが大幅高、リョービも値を飛ばした。フリュー、小森コーポレーションが買い優勢だったほか、ヨシムラ・フード・ホールディングスも値を上げた。