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【大引け概況】

31日の日経平均株価は3日続落し、終値は前週末比1502円77銭安の3万5617円56銭だった。下げ幅は一時1570円を超え、終値では2024年8月上旬以来およそ7カ月半ぶりの安値水準となった。

 
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きょうは先物主導で波乱の展開となり、日経平均株価は昨年8月上旬以来およそ7カ月半ぶりの水準に売り込まれた。前週末の米国株市場ではトランプ米政権が打ち出す関税政策への警戒感が高まるなか、発表されたインフレ指標である2月のPCEデフレーターがコンセンサスを上回る内容だったことから、リスク回避目的の売りがかさみNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落した。東京株式市場では、この流れを引き継ぎ、朝方から大きく下値を売り込まれる展開に。4%超の下げとなり3万6000円台も一気に割り込んだ。
業種別では33業種すべてが下落したほか、個別も225採用銘柄で上昇したのはわずかに1銘柄という文字通りの全面安商状となった。
 
市場関係者は「米政権の関税政策による物価の押し上げはこれから顕在化することを考えると、インフレ再燃への警戒感は拭えない」との見方を示した。
トランプ米大統領が米国時間30日、4月2日に公表する「相互関税」の対象について、全世界の国・地域が対象になると述べたと伝わると、日経平均は一段と弱含んだ。
「トランプ関税の全貌がみえるまでは日本株は下値模索となりそうだ。日経平均が3万5000円を割り込んだら、二番底を探る展開も十分にありえる」と指摘した。
 
さて、東京株式市場はトランプ大統領就任以降の逆トランプラリーを加速させる動きとなり、日経平均は半年ぶりの安値まで売り込まれてしまった。ボックス圏を再度下放れる格好となり市場はトランプ不況を少しずつ想定し始めている雰囲気もある。発言がクルクル変わるだけに市場は材料の織り込みに苦心しているが、発言が不規則で信用がおけない点も逆リスクプレミアムとなって表れているようだ。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は98.52ポイント(3.57%)安の2658.73だった。JPXプライム150指数は3日続落し、45.89ポイント(3.84%)安の1149.01で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆3700億円、売買高は23億3555万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1575。値上がりは52、横ばいは10だった。
 
業種別株価指数は33業種すべて下落し、非鉄金属、その他製品、保険業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引業の下落率が大きかった。
 
個別では、プライム市場で売買代金トップとなったファーストリテイリングが急落、売買代金2位の三菱重工業が安いほか、売買代金上位を占めたディスコ、フジクラなども大幅下落。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクの下げも目立った。三菱重工業や川崎重工業、IHIなどの防衛関連株、リクルートHD、ディーエヌエー、アドバンテスト、トヨタ自動車、TOWA、ソニーグループなども売られた。ドリームインキュベータがストップ安となり、新光電気工業、ルネサスエレクトロニクスも急落した。
 
一方、ドル安円高の進行から資金シフトの流れがポジティブに働いたニトリホールディングスのみ日経平均採用銘柄で上昇した。フジ・メディア・ホールディングスもしっかり。このほか、資本政策の見直し決定や自社株買いの実施を発表したアイダエンジニアリング、MBO実施正式発表でTOB価格にサヤ寄せとなったトプコンが大幅高。養命酒、不二製油グループ本社などが値上がり率上位となった。