東証株価指数(TOPIX)も2.07ポイント安の1718.24と、4日連続で値下がりした。
朝方は、反発して始まったが、その後、円が対ドルで強含んだこともあり、一時2万2612円15銭(前日比95円23銭安)まで下落する場面があった。
米景気の先行きを占う上で関心が高い8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表や米国とカナダによる北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを巡る再協議を控え、買いを見送る投資家が多かった。個別材料のある銘柄には売買が集まった。
一巡後は、為替相場や中国・上海総合指数の動向をにらみつつ、上げ下げを繰り返し、前引けにかけて小安い水準で推移した。
後場は、売り物がちにさえない展開がしばらく続いたが、後場取引(日本時間午後2時以降)の上海総合指数の堅調推移を支えに小幅高に戻す場面もあった。ただ、買いは続かず、大引けにかけて小安い水準で一服した。全体としては方向感を欠く展開が続いた
市場関係者は「ひたすら次の材料を待つしかない」とあきらめ顔だった。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比17.59ポイント安の1万5195.26だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8054億円と連日で節目の2兆円を下回った。売買高は10億6239万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1169、値上がりは838、変わらずは98銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)では、ゴム製品、空運業、鉱業の下落が目立った。上昇は、パルプ・紙、証券・商品先物取引業、小売業など。
個別では、TATERUが連日で値幅制限の下限で終えた。インドネシア通貨の下落で業績への悪影響が懸念されたヤマハ発が安い。任天堂、ファーストリテ、トヨタ自などがさえない。ソフトバンクG、日東電も下げた。スタートトゥ、楽天は3%安と下げが目立った。伊藤園やロックフィルドは決算が嫌気されて急落した。
一方、三菱UFJ、ファナック、ユニファミマや資生堂、ダイキン、花王が上げた。
8月売上高が前年比プラスに転じた松屋なども上げが目立つ。ピジョンは決算が好感されて買われる場面があった。また、新規高レーティングが観測されたVコマースなどが東証1部上昇率上位に顔を出した。
東証2部株式指数は前日比17.92ポイント安の7222.89ポイントと続落した。
出来高8003万株。値上がり銘柄数は193、値下がり銘柄数は217となった。
個別では、ブルボン、アスモ、日本製麻、西川ゴム工業、戸上電機製作所など11銘柄が年初来安値を更新。省電舎ホールディングス、アライドテレシスホールディングス、プレミアムウォーターホールディングス、エスビー食品、ビットワングループが売られた。
一方、カンロがストップ高。アウンコンサルティング、田岡化学工業、鶴弥、川金ホールディングス、チャーム・ケア・コーポレーションなど7銘柄は年初来高値を更新。ヒガシトゥエンティワン、クロスプラス、インテリジェント ウェイブ、ショーエイコーポレーション、アサガミが買われた。