2日ぶりに心理的節目の2万円を回復した。
緊急事態宣言の一部解除に伴う経済活動再開への期待感から、幅広い銘柄が買われた。日経平均株価は午前に米中対立懸念からシカゴ市場の時間外取引で米株価指数先物が下落すると一時値を消す場面もあったが、下値模索の動きは限られた。
後場は日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ観測が支えとなった。
市場関係者は「コロナ問題の収束には時間がかかるほか、米国と中国の関係悪化も懸念され、一段の上値を追う勢いには乏しい」との見方を示した。
別の関係者はコロナ禍をめぐり、「外出制限が長丁場となることをにらんだ事業モデル構築ができるかなど、企業の対応次第で投資家の銘柄選別が進むだろう」という。
JPX日経インデックス400は4日ぶり反発。終値は前日比62.51ポイント高の1万3047.27だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発し、7.22ポイント高の1453.77で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1444億円。売買高は12億9329万株と低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1411と、全体の64.9%を占めた。値下がりは704、変わらずは56銘柄だった。