前週末に米国株が下落した流れを引き継ぎ、電子部品や自動車など主力業種の値下がりが目立った。
同日の米国市場が祝日で休場のため、積極的な売り買いを手控える投資家が多く、取引は低調だった。
ハイテク株が調整した流れを引き継いで、東エレクやスクリンといった値がさの半導体関連株などに売りが膨らんだ。米ハイテク株関連の大規模なデリバティブ取引が伝わったソフトバンクグループ(SBG)は終値で7.15%安。1銘柄で日経平均を100円近く押し下げた。
一方で、根強い米景気の改善期待などを背景に割安とされる景気敏感株には買いが入った。日経平均は一時は上昇に転じるなど、一方向に下値を探る展開にはならなかった。心理的な節目の2万3000円に接近し、押し目買いが入りやすい面もあった。
後場に入ると、米株式市場が7日はレーバーデーの祝日で休場のため、投資家の様子見姿勢が強まった。日経平均の高値から安値を引いた日中値幅は131円33銭にとどまった。
市場関係者からは「休場明けの米国株の動きを見極めたい」(国内運用会社)との声が聞かれた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9245億円と9月に入って以降、5営業日連続で2兆円を下回った。売買高は10億6261万株。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前週末比59.60ポイント安の1万4546.93だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、6.86ポイント安の1609.74で終えた。
東証1部の値下がり銘柄数は817と、全体の約4割弱にとどまった。値上がりは1277銘柄、変わらずは78銘柄。