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【大引け概況】


14日の日経平均株価は反発し、前日比461円58銭(1.41%)高の3万3168円10銭で終えた。
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きょうはリスク選好ムードのなか、日経平均株価は先物主導で次第高の展開をみせた。前日の米国株市場では、8月の米消費者物価指数(CPI)が事前の想定内の結果だったことを受け、FRBの金融引き締めに対する過度な懸念が後退、ハイテク株に買いが入った。
米CPIを無難に通過したことで、東京株式市場もセンチメントが改善し、主力の半導体装置などハイテク主力株中心に商いを伴って上昇する銘柄が多かった。解散総選挙観測を背景に後場は一段高となり、インデックス買いで日経平均は上げ足を強めた。日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。
 
午後に入ると、日経平均は上げ幅を拡大した。財務省がきょう実施した20年物国債入札が投資家需要を集める「堅調な結果」となり、国内金利の先高観が後退した。13日の岸田文雄首相による内閣改造・自民党役員人事を受けて政策期待が高まったほか、衆院解散・総選挙による「株高アノマリー(経験則)」も意識され、海外勢による先物買いの勢いが増した。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、26.93ポイント(1.13%)高の2405.57で終えた。1990年7月以来およそ33年ぶり高値を更新した。JPXプライム150指数は反発し、11.60ポイント(1.12%)高の1050.28だった。
 
 

東証プライムの売買代金は概算で3兆9484億円。売買高は16億817万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1224と、全体の7割弱を占めた。値下がりは535銘柄、変わらずは76銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は32業種が上昇し、特に石油・石炭製品、鉄鋼、不動産業が大きく値を上げた。下落は空運業のみ。
 
個別では、日経平均への寄与度が大きいファストリや東エレクが上昇した。三菱UFJやトヨタも買われた。東北電力、東京電力HDの電気・ガス、野村HD、大和証券G本社の証券、決算が好感されたトルク、丹青社、鳥貴族HDなどは大幅に上昇。第一生命HD、T&DHD、かんぽ生命、SBIHD、積水ハウスは投資判断の格上げが好感された。
 
 
一方、傘下の英半導体設計アームの売り出し価格が決まったソフトバンクグループ(SBG)は材料出尽くし感から下げた。小糸製作所は外資証券による投資判断の格下げで大幅安。エイチ・アイ・エス、ヤーマンは決算が失望されて大きく下落した。国内証券が投資判断を引き下げた川崎汽船が下落。7月機械受注の下振れが嫌気されたかファナック、平田機工、THK、前澤工業、クボタ、竹内製作所などが軟調だった。