米国の追加経済対策の早期成立が困難になったとの見方や、フランスが一部の都市で夜間の外出を禁止する方針を打ち出したのを背景に、海外景気の先行き不透明感が強まり投資家心理が下向いた。世界景気の回復の足取りが鈍くなるとの懸念が株売りを促した。
一方、4〜9月期の決算発表が本格化するのを前に下値を探る展開も限られ、2万3500円を割り込む水準では押し目買いが入った。
市場では「新型コロナ対策で主要国が低金利政策を続け、世界的な金余り状況のなか、資金がリスク資産に向かっていることもあり、売り仕掛けもしづらい一方、買い材料にも乏しいことからこう着状態が続きそう」との見方があった。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比104.35ポイント安の1万4692.24だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、12.11ポイント安の1631.79で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8126億円と4営業日連続で2兆円割れとなった。売買高は8億8831万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1723と、全体の約8割を占めた。値上がりは380、変わらずは76銘柄だった。