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【大引け概況】
16日の日経平均株価は10日続伸し、前週末比100円38銭高の2万1255円56銭で終えた。
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年初来高値を連日で更新し、1996年11月27日(2万1345円)以来、約21年ぶりの高値を付けた。10日続伸は15年5月15日〜6月1日の12日続伸以来の連続上昇記録となる。
 
引き続き物色意欲の強いなか、利益確定の売りを吸収し上値追い基調を続けた。
前週末の米株高を受けて主力株をはじめ幅広い銘柄に物色の矛先が向いた。先物主導で裁定買いを誘ったほか、外国人投資家とみられる実需買いが全体を押し上げた。
 
時価総額の大きい銀行や保険株の上昇がけん引した。日本株の持ち高を手早く増やしたい海外投資家が買いを入れた。三菱UFJや東京海上の上げが目立った。株式の売買活況に期待した買いがJPXや大和などに入った。
また、22日投開票の衆院選で与党の優勢が伝わり、市場ではアベノミクスの継続につながるとの好意的な見方が広がった。16日は米国と韓国が合同演習を始めたが、北朝鮮が取引時間中に挑発行為に出なかったため警戒感は後退しヘッジ売りの買い戻しを誘発したもようだ。
東証1部の騰落レシオは135%と過熱領域にあるが、前週末時点と比較して若干低下している。
 
JPX日経インデックス400は6日続伸した。終値は前週末比99.53ポイント高の1万5190.57だった。
東証株価指数(TOPIX)も6日続伸し、10.56ポイント高の1719.18で終えた。2007年7月26日以来、約10年3カ月ぶりの高値を付けた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6482億円。売買高は18億125万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1204と、全体の59%を占めた。値下がりは741、変わらずは85銘柄だった。
 
個別では、傘下の米スプリントに経営統合報道が出たソフトバンクは上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買い優勢だった。化粧品の資生堂や花王が上げた。JFEや中部電、いすゞも高い。豊和工業、双信電機など防衛関連がストップ高となったほか、エスケイジャパン、ショーケース・ティービーも値幅制限いっぱいに買われた。
 
一方、前週末に大幅上昇したファストリの下落が目立った。JALやANAHDが下げ、住友電やマツダ、SMCも安かった。ダイフクも売りに押された。東洋電機製造が急落したほか、TOKYO BASE、北の達人コーポレーションなども大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前週末比4.15ポイント安の6891.49ポイントと3日ぶり反落した。値上がり銘柄数は248、値下がり銘柄数は213となった。
個別では、昭和ホールディングス、神鋼環境ソリューションが年初来安値を更新。Jトラスト、ラピーヌ、日本化学産業、サイバーステップ、京進が売られた。
 
一方、倉庫精練、サンユウ、日本伸銅、杉村倉庫がストップ高。三井住建道路、富士ピー・エス、高田工業所、E・Jホールディングスなど33銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、ハブ、玉井商船、日本アビオニクス、ベリテが買われた。