前日の米国市場では、ハイテク株中心のナスダック総合指数が史上最高値を更新。この流れを受け、東京株式市場でも日経平均が寄り付き直後から半導体関連株を中心に買い先行の展開となった。
米半導体株高を手掛かりに東エレクなど国内の半導体関連株にも買いが入った。19年4〜6月期決算を発表したアドテストは営業減益だったが市場予想を上回ったのが好感されて急伸し、1銘柄で日経平均を51円押し上げた。前日に決算発表した信越化も大幅高となり、好業績銘柄の上昇が目立った。
主力企業の2019年4〜6月期の決算発表が本格化するなか、好業績銘柄に買いが集まり相場を支えた。
一方で、日経平均の上げ幅は限られた。買い一巡後は、上値が重く2万1800円前後でのもみ合いが続き、こう着感が強まる場面もみられた。取引終了にかけては、手じまい売りが出たもようで、上げ幅を縮小して取引を終えた。
市場では「半導体関連株の上昇は売り方の買い戻しにとどまり、米中貿易摩擦などの先行き不透明感がくすぶるなかで新規の買いは限られた」との声が出ていた。
欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表を日本時間25日夜に控えて投資家の様子見姿勢が強かった面もあった。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比13.53ポイント高の1万4025.84だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、2.76ポイント高の1577.85で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8239億円と、5営業日連続で節目の2兆円を割り込んだ。売買高は9億8670万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1404、値下がりは642、変わらずは104だった。