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【大引け概況】
24日の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比9円47銭高の2万3830円58銭で終えた。
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朝方はやや買いが優勢だった。しかし、9月以降の日本株上昇のけん引役である海外投資家の影は薄く、国内に新規の買い材料もなかったことから、上げ幅は広がらなかった。前場中盤以降、日経平均株価は前日終値近辺での小動きに終始。日経平均の日中の値幅(高値と安値の差)は57円にとどまった。
 
海外投資家の多くが既にクリスマス休暇入りしているとみられ、市場参加者が少ないことから上値を追う力に欠けた。同様の理由から他のアジア株式市場でも積極的な売買を手控える動きが目立っており、取引時間中は海外市場の動向など外部の手掛かり材料にも乏しかった。国内の個人投資家の関心も値動きの軽い新興銘柄に向かっているとの声が聞かれ、
 
市場からは「米国株の最高値更新以外、何も材料がない。日経平均先物は朝高後、ほぼ横ばいだ。外国人投資家のクリスマス休暇入りで方向性が出ず、あすもこんな感じだろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅ながら5日続落した。終値は前日比9.90ポイント安の1万5450.08だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続落し、1.20ポイント安の1728.22で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆2861億円と今年最低で、2014年4月18日(1兆1502億円)以来およそ5年8カ月ぶりの低水準となった。
東証1部の売買高は8億6585万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は994と値下がりの1030を下回った。変わらずは135銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、水産・農林業、ガラス・土石製品などが上昇。保険業、海運業、その他金融業、銀行業などは下落。
 
 
個別では、アドテストやファナック、村田製作所、太陽誘電が上昇した。ファストリやリクルートも上げた。出資先の破綻が嫌気され、朝方に売りが先行したソフトバンクグループ(SBG)も切り返して取引を終えた。LINEが買い優勢、マネジメントソリューションズが値上がり率トップとなり、ボルテージは値幅制限いっぱいに買われた。CEホールディングスも高い。プレサンスコーポレーションも高い。レーザーテックが上昇、日本通信も物色人気となった。
 
半面、テルモや東エレクトロン、エプソンは下落した。NTT、KDDIやアステラス、バンナムHDにも売りが優勢だった。トヨタ自動車も冴えない。テルモも軟調。シグマクシスが急落、カナミックネットワーク、タカラトミーも大きく値を下げた。千趣会が売られ、しまむら、かんぽ生命保険も下落した。

 
東証2部株価指数は前日比14.81ポイント安の7229.42ポイントと続落した。
出来高1億1835万株。値上がり銘柄数は204、値下がり銘柄数は228となった。
 
個別では、魚喜、日創プロニティ、リミックスポイント、児玉化学工業、レオクランなど6銘柄が年初来安値を更新。恵和、土屋ホールディングス、セーラー万年筆、竹田印刷、東邦金属が売られた。
 
一方、カーチスホールディングス、櫻島埠頭がストップ高。田辺工業、高田工業所、いい生活、古林紙工、JFEシステムズなど18銘柄は年初来高値を更新。JESCOホールディングス、インスペック、指月電機製作所、杉村倉庫、大興電子通信が買われた。