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【大引け概況】
8日の日経平均株価は続落し、前日比248円92銭安の2万8118円03銭と、きょうの安値水準で終えた。
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 前日の欧米株高を受け強調展開が見込めると思いきや、フタを開けてみると売り圧力の強さばかりが目立つ展開となった。
国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、東京都に4度目となる緊急事態宣言が発令される見通しとなったことで、買い気が削がれている。
ETFの分配金捻出に絡み、きょうとあすの2日間で約8000億円規模の売りニーズが発現するとの思惑も全体相場にネガティブ要因となっている。
 
米株市場では主要株指数が揃って上昇したものの半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は軟調で、これを受けて東京株式市場でも半導体関連が売られ、相場の地合いを悪くした。前日の原油市況下落を受け資源関連株も安い。
 
日経平均は午後に入って下げ幅を200円超に広げた。中国当局によるネット企業などへの規制強化を受けて上海や香港の株式相場が下落し、日本でも株価指数先物への売り圧力が強まった。
 
東エレクやアドテストなどが売られた。空運株や陸運株の一角も下落した。一方、家で過ごす時間が増加するという見方から内需株の一角には買いが入った。
 
市場では「東京都に緊急事態宣言が発出されることで、景気回復遅れを懸念して、軟調な展開を強いられそうで、日経平均株価は5月13日の2万7385円に接近する場面も想定される」との慎重な声も聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比149.67ポイント安の1万7295.52だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、17.36ポイント安の1920.32で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6089億円。売買高は11億4405万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1849と、全体の約8割を占めた。値上がりは276、変わらずは67銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、空運業、小売業、石油・石炭、ガラス・土石製品などが下落した。一方、機械は上昇した。
 
個別では、任天堂が3500円を超える大幅安となり、ファーストリテイリングも軟調。東京エレクトロン、信越化学工業、レーザーテックなど半導体関連も安い。コマツ、エムスリー、TDK、ソフトバンクグループ(SBG)が下落、リクルートホールディングスも売りに押された。インプレスホールディングスが大きく値を下げ、ペッパーフードサービス、日本ペイントホールディングスも急落した。ヨンドシーホールディングスも安い。
 
半面、ダイキン工業が高く、レノバも強い動き。KDDI、日立製作所なども買いが優勢だった。ネクステージが商いを伴い急伸、ユーグレナも物色人気となった。OSGが買い人気を集めたほか、日立造船も上昇した。レオパレス21、オリンパス、セコムが上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比54.62ポイント安の7666.46ポイントと続落した。
出来高1億8040万株。
値上がり銘柄数は120、値下がり銘柄数は291となった。
 
個別では、YE DIGITAL、ポラリス・ホールディングス、オーミケンシ、アゼアス、日創プロニティなど16銘柄が年初来安値を更新。ケミプロ化成、ラオックス、グローバルダイニング、大黒屋ホールディングス、インスペックが売られた。
 
一方、ゼットがストップ高。ブルボン、アップルインターナショナル、ICDAホールディングス、バイク王&カンパニー、日本化学産業など11銘柄は年初来高値を更新。ファインシンター、フジコピアン、あかつき本社、Abalance、大同信号が買われた。