米国と中国の貿易摩擦が激化したことを嫌気し、23日のNYダウが623ドル安と大幅に下落、東京株式市場でも運用リスクを回避する目的の売りが優勢だった。
朝方の外国為替市場で、円が対米ドルで1ドル=104円台半ばまで上昇したことを受け輸出株への売りが膨らみ、取引開始直後に前週末比537円15銭安の2万0173円76銭まで下げる場面もあった。
その後は、中国からの資本流出に対する過度な警戒感が後退し、オフショア(中国本土外)での人民元安が一服すると、円が伸び悩み、好機と見た個人投資家などから輸出株に対する押し目買いが入り、下値を支えた。大引けまで安値圏でのもみ合いが続いた。
これまで同様、2万円接近の局面においては下げ渋る動きをみせてきており、戻りは鈍いものの、やや底堅さが意識される格好となった。PBR1倍水準でもあるため、新たなショートを積み上げるというよりは、押し目のタイミングを見極めることになりそうだ。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前週末比208.07ポイント安の1万3197.04だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、24.22ポイント安の1478.03で終え、1月4日以来の安値となった。業種別TOPIXは33業種すべてが下げた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9844億円。売買高は11億4028万株だった。値下がり銘柄数は1979と、全体の約9割を占めた。値上がり138、変わらず33銘柄だった。