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【大引け概況】


8日の日経平均株価は4日続伸し、前週末比73円37銭(0.26%)高の2万8249円24銭で終えた。3月29日以来の高値を付けた。
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朝方こそ方向感の定まらないなか、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は2万8000円大台攻防の軟調展開をみせる場面もあったが、その後は切り返した。
前週末の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、東京株式市場でもきょうは上昇一服場面が想定されたが、買い意欲は根強く上昇基調が続いている。前週末に発表された7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回り、米経済の強さが確認された。
 
米長期金利の上昇を背景に、為替市場ではドル高・円安が進行したことで、ハイテクセクター中心に追い風材料となった。企業の決算発表では好決算銘柄を中心に値を飛ばす銘柄が相次いでいる。ただ一方で、決算絡みで売りを浴びた銘柄も多く、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗した。
 
ただ、10日に発表を控える7月の米消費者物価指数(CPI)で米金融政策の先行きを見極めようというムードも広がりやすくなっている。
 
市場からは「日経平均2万8200円台で強調子だが、戻り高値2万8300円台(取引時間中で3月と6月に形成)を前に高値警戒感も意識され、ここから上はしんどい水準だ。好業績・好決算銘柄が買われているが、先物買い・インデックス買いによるサポート効果の面もある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸し、前週末比4.24ポイント(0.22%)高の1951.41で終えた。

 

東証プライムの売買代金は概算で2兆7090億円。売買高は11億2335万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は894と、全体の5割弱だった。値下がりは867、変わらずは77銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、石油・石炭製品、金属製品などが上昇。下落は保険業、海運業、パルプ・紙など。
 
個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテックが大幅高に買われたほか、売買代金2位の東京エレクトロンも上値指向を強めた。ソフトバンクグループもやや買いが優勢。ファーストリテイリングが上値追い、キヤノンが物色人気となり、スズキは大きく値を上げた。フィールズ、日本冶金工業、三井松島ホールディングス、オプトラン、ロードスターキャピタル、テイクアンドギヴ・ニーズなどストップ高銘柄が続出した。第一三共、バンナムHDも上昇した。
 
 半面、川崎汽船、日本郵船などが利食われ、任天堂も売りが優勢だった。東京海上ホールディングスも安い。キーエンス、大阪チタニウムテクノロジーズなどが軟調、島津製作所は大幅安。メディアスホールディングス、クオールホールディングスが急落、ジャムコも大幅に下落した。コナミG、エムスリー、ネクソンが下落した。