下げ幅は今年2番目の大きさ。2017年4月24日以来およそ2年11カ月ぶりに1万9000円を割り込み、同4月20日以来の安値を付けた。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が止まらず、景気や企業業績が大幅に悪化するとの見方が広がり、全面安となった。日経平均株価は一時前日比1076円79銭安の1万8339円27銭まで下落した。
ウイルス感染の広がりについて、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「パンデミック(世界的流行)」と述べたことで、株価の先行きに対する悲観的な見方が強まった。トランプ米大統領が欧州からの渡航を一時停止すると発表したことも投資家の不安を増幅した。
後場は買い戻しで1万8800円台に下げ渋る場面もあった。安倍晋三首相と日銀の黒田東彦総裁が12日、首相官邸で足元の円高や株安などについて意見交換した。会談後、黒田氏は「潤沢な流動性を市場に供給し、適切な資産買い入れを進める」と述べたため、日銀が来週開く金融政策決定会合で追加緩和に動くとの思惑が浮上した。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比505.69ポイント安の1万1973.33だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、57.24ポイント安の1327.88で終えた。2016年11月9日以来およそ3年4カ月ぶりの安値を付けた。
東証1部の売買代金は概算で3兆7853億円。売買高は25億8352万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2117、値上がりは39、変わらずは9銘柄だった。