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【大引け概況】
20日の日経平均株価は続伸し、前週末比51円64銭高の2万1301円73銭で終えた。
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取引開始前に発表されたGDP統計が予想外のプラス成長となったため、株式先物の買いに引っ張られる形で日経平均株価は一時、180円近く上昇。

しかし、買い一巡後は戻り待ちの売りなどに押されて上げ幅を縮め、後場に入ると、小幅高でのもみ合いに終始した。
 
政府による追加の経済対策に対する思惑などから不動産をはじめとした内需株の一部は日中を通じて堅調に推移し、相場を支えた。
 
午後は引き続き不透明感が漂う米中貿易協議の動向を見極めたいとの様子見ムードが広がった。中国関連株や半導体関連株への売りが相場の重荷となった。中国・上海株式相場の下落もこうした銘柄への投資意欲を冷やした。
 
GDPについても、市場では「輸入の減少が成長率を押し上げており、日本経済について強気になれる内容ではない」と受け止められ、上値を追う材料にはならなかった。米中貿易摩擦にも新たな動きはない中、株式市場は方向感の出ないまま終わった。
 
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前週末比11.81ポイント高の1万3851.10だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら続伸し、0.67ポイント高の1554.92で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9846億円と4月23日以来およそ1カ月ぶりに節目の2兆円を割り込んだ。売買高は11億7824万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は855、値下がりは1203、変わらずは82銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、不動産業、水産・農林業、陸運業などが上昇。鉄鋼、電気機器、機械は下落した。
 
個別では、任天堂、ファーストリテ、ソフトバンクG、三菱UFJ、キヤノンなどがしっかり。ダイキン、テルモが上昇した。ユニファミマや住友不も上げた。武田薬は4%高と急反発。スズキも4%を超える上昇となったが、インドでの政策支援の思惑から買いが入ったとみられている。
 
半面、レーティング引き下げ観測の東エレクや信越化、アドテストといった半導体関連株には売りが膨らんだ。ファナックや安川電、エーザイも下げた。ソニーやみずほもさえない動きだった。

東証2部株価指数は前週末比23.80ポイント安の6707.50ポイントと反落した。
出来高3241万株。値上がり銘柄数は173、値下がり銘柄数は241となった。
 
個別では、森組、アイスタディ、アイケイ、ICDAホールディングス、日本製麻など28銘柄が年初来安値を更新。光陽社、中央ビルト工業、パレモ・ホールディングス、天昇電気工業、石井表記が売られた。
 
一方、エプコ、スリープログループ、北海道コカ・コーラボトリング、北日本紡績、東亜石油など9銘柄が年初来高値を更新。リミックスポイント、Jトラスト、フュートレック、ビート・ホールディングス・リミテッド、フリージア・マクロスが買われた。