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【大引け概況】
13日の日経平均株価は反発し、前日比212円88銭高の2万9751円61銭で終えた。
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 国内外の景気が回復し、企業業績も上向くと期待した買いが優勢だった。韓国や香港などアジア株式相場の堅調さをみた買いも入り、上げ幅が350円を超える場面もあった。
 
きょうは日経平均が終始プラス圏で推移。前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って軟調だったことからリスク選好とはなりにくい環境だったが、東京株式市場では前日に230円弱下げていたこともあり、これ以上下値を売り込む理由も見当たらないなか、値ごろ感からの買いが優勢となった。
 
米国をはじめワクチン普及を背景とした景気回復期待が市場の強気マインドを支えている。アジア株が総じて堅調な推移をみせていたことも、買い安心感につながった。しかし、企業の決算発表本格化を前に、積極的に上値を買い進む動きも限定的だった。後場に入ると上値が重いとみた短期筋の売りが全体の地合いを悪くし、国内の新型コロナウイルス感染者数増加にも警戒ムードが漂った。
 
中国の税関総署が発表した3月の貿易統計で、ドル建ての輸出が市場予想を下回ったものの、輸入は前年同月比38.1%増とダウ・ジョーンズ通信の予想(25.0%)を上回った。「中国の内需の強さは日本の輸出増につながり、業績改善の支えになる」との見方があった。
 
日経平均先物の上昇に連動して、ファストリなど主力の値がさ株を中心に買いが入った。もっとも、高値では戻り待ちの売りも出やすかった。米株価指数先物が日本時間13日午後の取引で弱含みとなったことも、上値を抑えた。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比33.16ポイント高の1万7633.57だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.96ポイント高の1958.55で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3028億円。売買高は10億1661万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1110と、全体の約5割を占めた。値下がりは975、変わらずは105銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、証券・商品先物取引業、ガラス・土石製品、小売業などが上昇した。下落は空運業、電気・ガス業など。
 
個別では、ソフトバンクグループが売買代金トップで株価もしっかり、ファーストリテイリングは3400円あまりの上昇をみせた。任天堂が買い優勢だったほか、トヨタ自動車も堅調。板硝子が上昇した。日立製作所、東芝、浜ゴムやJFEも買われた。
 
一方、レーザーテックが利益確定売りに押され、村田製作所、TDKなども値を下げた。東急や京成が下落した。サッポロHDも安かった。日本通信が大幅安となったほか、キャリアリンクも大きく売られた。
 
きょう東証1部に新規上場した紀文食品は9時16分に付けた初値(1271円)を46円(3.6%)上回る1317円で終えた。
 
東証2部株価指数は前日比10.09ポイント高の7531.26ポイントと反発した。
出来高1億9208万株。値上がり銘柄数は208、値下がり銘柄数は191となった。
 
個別では、くろがね工作所がストップ高。天昇電気工業は一時ストップ高と値を飛ばした。魚喜、カワサキ、バイク王&カンパニー、キーウェアソリューションズ、ミズホメディーなど18銘柄は年初来高値を更新。セキド、ウインテスト、野村マイクロ・サイエンス、フュートレック、三精テクノロジーズが買われた。
 
一方、プレミアムウォーターホールディングス、日本食品化工、アサヒペン、アサヒ衛陶、タクミナなど7銘柄が年初来安値を更新。カワセコンピュータサプライ、ウイルコホールディングス、ピーエイ、バリオセキュア、アマテイが売られた。