一時、今年1月23日の取引時間中の高値(2万4129円)を超え、1991年11月以来となる約27年ぶりの高値を付けた。
前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が上昇したことに加え、外国為替市場でドル買いが進み1ドル=113円台半ばまで円安が進行するなど、リスクオン相場が加速した。
日経平均は午後の取引開始直後に2万4286円を付け、上げ幅が500円に迫る場面があった。
相場の流れに追随するCTA(商品投資顧問)など短期目的の海外ヘッジファンドが日経平均先物に買いを入れたことで、現物株の上値追いに弾みが付いたようだ。
後場には上値で利益確定売りが増えて伸び悩み、終値ベースの年初来高値(2万4124円)には届かなかった。
市場では「売り物の薄い局面を狙って海外の投資ファンドが買いを強めたため、株価が大幅に上昇した」との見方があった。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比158.90ポイント高の1万6096.04だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、17.14ポイント高の1817.25で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1929億円。売買高は15億5726万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1399と、全体の7割弱を占めた。値下がりは623、変わらずは82だった。
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、銀行業などが上昇し、繊維製品、不動産業、鉱業は下落し
個別では、ソフトバンクグループが大商いで値を飛ばし、ソニーも商いを膨らませ急伸。ファーストリテイリングは一時2000円以上の上昇をみせた。任天堂、キーエンスが買われ、資生堂も強い動き。リクルートホールディングスも物色人気。ボルテージ、アカツキが急騰、JCRファーマも大幅高に買われた。レンゴー、ホクシン、ネオスなどの上昇も目立つ。
半面、サイバーエージェント、武田薬品工業が冴えず、スズキも軟調。NTTが売りに押され、太陽誘電、TDKも安い。田淵電機、スター・マイカが急落したほか、ブレインパッドも大きく利食われた。吉野家ホールディングスも下値を探った。
東証2部株価指数は前日比42.07ポイント高の7358.34ポイントと反発した。
出来高6269万株。値上がり銘柄数は274、値下がり銘柄数は154となった。
個別では、安川情報システムがストップ高。金下建設、ベネフィット・ワン、トーヨーアサノ、SECカーボン、プレミアグループなど6銘柄は年初来高値を更新。
石井表記、萬世電機、ビート・ホールディングス・リミテッド、東亜石油、フジマックが買われた。
一方、三井金属エンジニアリング、ジー・スリーホールディングス、神鋼鋼線工業、FDK、神姫バスなど6銘柄が年初来安値を更新した。
ファーマフーズ、キャピタル・アセット・プランニング、インタートレード、イワキ、シャルレが売られた。