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【大引け概況】
14日の日経平均株価は5日続伸し、前日比241円67銭高の2万8698円26銭で終えた。
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 1990年8月3日(2万9515円)以来およそ30年5カ月ぶりの高値となった。
 
朝方に日経平均が小幅安でスタートしたが、その後は大きく買い優勢に傾き、先物へのショートカバーなどを絡め上げ足を加速、上げ幅は一時520円あまりに達した。一時は2万9000円大台を目前に捉える場面もあった。
現地時間14日にバイデン次期米大統領が追加経済対策の発表を予定しており、これに期待する買いが広範囲に入った。
また、内閣府が午前に発表した2020年11月の機械受注統計は、市場予想に反し、前月比プラスだったことも、設備投資の回復期待につながり、日本株の買い安心感を誘った。
 
ただ、前場に全体相場の上げを先導した半導体関連株が後場後半に崩れ、日経平均株価は、その後上げ幅を急速に縮める展開を強いられることに。結局240円あまりの上昇で着地している。
節目の2万9000円近くまで急上昇していたことで、ファンドなどから利益確定や手じまいの売りが出て、日経平均は午後、急速に上げ幅を縮小する場面があった。半導体関連株には連日で高値を更新する銘柄が続出するなか、引けにかけて利益確定の売りが膨らみ、前日比で下げに転じた銘柄が多かった。
 
JPX日経インデックス400は6日続伸。終値は前日比86.12ポイント高の1万7001.38だった。東証株価指数(TOPIX)も6日続伸し、8.88ポイント高の1873.28で終えた。18年1月29日(1880.45)以来ほぼ3年ぶりの高水準となった。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆2420億円と約1か月半ぶりの多さだった。売買高は14億1374万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1000、値下がりは1090で拮抗した。変わらずは98だった。
 

業種別株価指数(33業種)はゴム製品、陸運業、情報・通信業の上昇が目立ち、下落は海運業、鉄鋼、鉱業など。
 
個別では、ニコン、安川電、ブリヂストンが大幅高。電通グループやソフトバンクG(SBG)も上げた。JR東日本、JR東海、ファーストリテ、三菱UFJ、三井住友が底堅い。トヨタは切り返し、任天堂、ソニー、村田製も値を保った。
 
一方、GSユアサやJFEが安かった。郵船、商船三井、川崎汽、東邦鉛、三井化学なども軟調だった。日本製鉄や国際帝石は軟調。レーザーテックが下落し、東エレク、日本電産も利益確定売りに押された。
 
 
東証2部株価指数は前日比84.19ポイント安の6756.23ポイントと6日ぶり反落した。
出来高2億0950万株。値上がり銘柄数は164、値下がり銘柄数は252となった。
 
個別では、アウンコンサルティング、石井表記、加地テック、アドテック プラズマ テクノロジー、FDKが売られた。
 
一方、リミックスポイントが一時ストップ高と値を飛ばした。ソフト99コーポレーション、東亜石油、三社電機製作所、アルプス物流は昨年来高値を更新。オーケーエム、JMACS、東京ラヂエーター製造、宇野澤組鐵工所、オリエンタルチエン工業が買われた。