前日の米株式市場ではNYダウが754ドル高と急反発した。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げの可能性は薄れたとの見方が強まったことが好感された。これを受けた、東京株式市場も買い先行でスタート。寄り付きは300円強の上昇で始まったが、その後も値を上げ700円超の上昇で取引を終えた。日経平均株価の2万7600円台は6月10日以来のこと。半導体関連などハイテク株が高い。上値抵抗線となっていた2万7000円を更新したほか、200日移動平均線も上抜いた。
米インフレ懸念が和らいだとの見方から前日の米株式相場が大きく上昇し、東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが優勢となった。上海などアジアの株式相場も堅調で、リスク選好のムードが広がった。
欧州中央銀行(ECB)の理事会などを控えて様子見ムードが広がりやすいうえ、目立った買い材料が指摘されていないなかで短期筋の買いが相場を押し上げた。日経平均がチャート上で200日移動平均を上回り、相場の先高観を意識した追随買いも入ったようだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前日比43.65ポイント(2.29%)高の1946.44で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8749億円。売買高は11億1429万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1727と、全体の約9割を占めた。値下がりは88、変わらずは23銘柄だった。