日経平均株価は6日に844円安と大幅な下落を記録したことから、寄り付きは値頃感からの買いが流入してスタート。一時300円を超す上昇となった。ただ、買い一巡後は値を下げ午前11時前にはマイナス圏に転じた。米金融政策の正常化が前倒しで進むことへの警戒感が強く、上値は抑えられる展開となった。
今晩は米12月雇用統計の発表が予定されていることも積極的な売買を手控えさせた。日経平均株価の下げ幅は200円に迫る場面があったが、後場に入ってからは下値を拾う動きも流入するなか、小幅安での一進一退状態が続いた。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げや保有資産の縮小を前倒しで進めるという見方が広がるなか、株式市場からの資金流出を意識した売りが優勢だった。一方、自動車株などの上昇は相場の下支え役となった。
日本時間今夜には2021年12月の米雇用統計の発表を控え、積極的な取引を手控える投資家は多かった。
主力の値がさ株や半導体関連の一角が売られたほか、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から陸運やレジャー関連が下落した。一方、大型株への資金シフトでトヨタをはじめ自動車関連株には買いが入った。米長期金利の先高観から銀行株も上昇した。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比21.31ポイント(0.12%)安の1万8006.14だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、1.33ポイント(0.07%)安の1995.68で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆128億円。売買高は12億8905万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1218と、全体の約56%だった。値上がりは853、変わらずは114銘柄だった。