米国株市場で主要株指数が高安まちまちだったことに加え、外国為替市場で1ドル=107円台半ばまで円高にふれたことなどを受け、朝方は2万3000円台を割り込んでスタートしたが、その後は空売り買い戻しなどが入り前日終値を上回る水準で推移した。
米国の金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、各国の金融・経済政策が株価を支えるとの期待が根強く、株価が下がった局面では押し目買いが入った。
取引終了にかけては、海外勢の先物買い戻しへの思惑もあり、上げ幅を拡大した。
4月機械受注の大幅悪化を嫌気し、ファナックなど設備投資関連株が下落。最近の景気動向とかけ離れた株高にも反省機運が漂い始め、今後はその乖離(かいり)を埋める「反動安が心配される」との声が上がっていた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比39.35ポイント安の1万4636.97だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、3.72ポイント安の1624.71で終えた。
東証1部の売買高概算は12億5774万株、売買代金概算は2兆2934億7000万円。値上がり銘柄数は943、対して値下がり銘柄数は1142、変わらずは84銘柄だった。