米国で3日に発表された非製造業の景況感を示す指標が予想外に弱く、「米国経済はサービス業にけん引されて堅調さを維持するという考え方の柱が怪しくなった」という。為替がドル高・円安方向に振れたこともあり、前場は値下がりする銘柄が多かった。
午後に日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が浮上し、次第に強含んだ。今週は下値模索の場面が目立ったとあって、先物の売り方による持ち高整理の買い戻しなども入り、相場を押し上げた。
ただ、米雇用統計の発表を控えて国内外の機関投資家が様子見姿勢を強めたため、全般に動意に乏しい一日だった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。終値は前日比41.23ポイント高の1万4068.85だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、4.03ポイント高の1572.90で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8219億円と、9月9日(1兆7087億円)以来の低水準だった。売買高は11億345万株。東証1部の値上がり銘柄数は1191と、全体の約55%を占めた。値下がりは858、変わらずは102銘柄だった。