東証株価指数(TOPIX)は9.94ポイント安の1556.43と4営業日ぶり反落。
上値追いの新規材料がない中で、利益確定売りなどに押され気味の展開となった
朝方は、買いが先行した。21日の米国市場は休場で手掛かり材料に乏しいなか、対ドルでの円弱含みが支えとなり、寄り付き直後に2万805円93銭(前日比86円60銭高)まで上昇する場面があった。
一巡後は利益確定売りに下げ転換。時間外取引での米株価指数先物安が重しとなり、弱含んだ。その後持ち直したが、上値は重く前引けにかけて小安い水準で推移した。
後場は、昼休みの時間帯に時間外の米株先物や中国・上海総合指数が一段安となった流れを受け、下げ幅を拡大した。円強含みも重しとなり、一時2万558円30銭(前日比161円03銭安)まで下落した。大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。
後場の株価の弱さについては、「米中貿易摩擦に対する警戒感の根強さや、久々に話題に上った北朝鮮の核開発などが株式先物の売りを誘ったのかもしれない」との指摘もあった。
どちらも目新しい材料ではないが、この日の東証1部の売買代金は2兆円を大きく下回り、昨年8月以来の薄商いとなったため、「小口の売りでも株価が下振れしやすかった」とみられる。
日経平均は前日、2万0900円手前で頭打ちとなり、この日は一時2万0500円台まで低下した。前出の中堅証券は「2万1000円突破は当面難しそうな雰囲気だ」と話していた。
東証1部の出来高は10億1093万株、売買代金は1兆7310億円。騰落銘柄数は値上がり573銘柄、値下がり1466銘柄、変わらず88銘柄。