新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国内の緊急事態宣言が全面的に解除されたことで、経済活動の再開期待が高まり、海外投資家による株価指数先物への買い戻しが入った。
また、米バイオ企業ノババックスが新型コロナウイルスのワクチン候補でヒト治験を始めたと発表し、米株価指数先物が大幅に上昇したのも相場の支えとなった。「売り方の買い戻しが中心」の展開で、日経平均の上げ幅は一時580円を超えた。
JPX日経インデックス400は大幅続伸。終値は前日比298.24ポイント高の1万3807.61だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸し、32.53ポイント高の1534.73で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5326億円。売買高は14億7246万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1734と全体の約8割を占めた。値下がりは384、変わらずは52銘柄だった。
日経平均に比べて東証株価指数(TOPIX)の上昇率は小さかった。業種別では空運などこれまで株価が低迷していた業種の上昇が目立っており、「株価の上げ足の速さを見て、空売りしていた業種や先物を仕方なく買い戻したのだろう」との声も聞かれた。終盤は利益確定売りも出ており、警戒感の根強さがうかがわれた。