14日に大幅高した反動で利益確定売りが優勢だった。一時1ドル=106円台後半まで進んだ円高・ドル安と、米国株先物の時間外取引での下落が嫌気され、売りがやや優勢だった。
午前の東証株価指数(TOPIX)の下落を受け、日銀が上場投資信託(ETF)の購入に動くのではとの期待が相場を支えた。午後に時価総額の大きい銘柄にまとまった買いが入り、日経平均は一時値上がりに転じたが買いは続かず、再び値下がりした。
新型コロナウイルスの感染拡大や企業業績を見極めたいという投資家も多く、相場は方向感を欠いた。
市場では「日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ以外に大口の買い需要を期待できない」と、需給の緩みを指摘する声があった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比44.31ポイント高の1万2915.51だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、0.56ポイント高の1434.07で終えた。
東証1部の出来高は14億8903万株、売買代金は2兆5279億円。騰落銘柄数は値上がり556銘柄、値下がり1574銘柄、変わらず39銘柄。