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【大引け概況】
17日の日経平均株価は小幅に反落し、年初来高値を付けた前日に比べ21円06銭安の2万2451円86銭で終えた。
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前日の米国株式市場では、米中貿易協議をめぐる新たな材料がなく、主要指数は小反落した。日経平均は前日に年初来高値を更新した達成感もあり、上昇が続いていた半導体関連の一角など景気敏感株を中心に利益確定売りの動きが広がった。

一方で4〜9月期決算発表の本格化を前に、企業業績の底入れを期待した買いが下値を支えた。「積極的に売る材料もさほどない」との見方も強く、2万2500円を挟んでの小動きに終始した。

英国のEU離脱問題については、17〜18日の日程で開催されるEU首脳会議での協議が注目され、これも買い手控え要因となっている。ただ、外国為替市場で1ドル=108円台後半の推移と円安水準でもみ合っていることは全体相場の下支え材料となった。

市場では「手掛かり材料難のなか、きのう16日に日経平均株価が年初来高値を更新したことで、個人投資家の投資マインドが変化し、売られづらい状況にあるようだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400も5営業日ぶりに反落。終値は前日比62.67ポイント安の1万4528.89だった。東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落し、7.35ポイント安の1624.16で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9233億円と4営業日ぶりに2兆円を下回った。売買高は11億1478万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1433、値上がりは636、変わらずは86だった。

業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、陸運業、水産・農林業が下落し、上昇は海運業、空運業、石油・石炭製品など。
 
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)が高い。ソニーが高く、村田製作所、太陽誘電などもしっかり。スズキが高く、ヤマトホールディングスなども買い優勢、資生堂も堅調だった。ベクトルが急騰、三信電気も値を飛ばした。三光合成も物色人気化した。CARTA HOLDINGS、タマホームが買われ、ディップも上昇した。
 
半面、売買代金トップの任天堂が値を下げ、指数インパクトの大きいところでは、KDDIと東エレクの2銘柄が日経平均のマイナス寄与度で上位となり、2銘柄で約9円押し下げた。リクルートホールディングス、NTTが軟調。トヨタやホンダ、SMCが下落したほか、HOYAも売りに押された。菱地所や三井不も安い。アイルが急落、パイプドHDも大幅安、三櫻工業も大きく利食われた。ルネサスエレクトロニクスが売られ、日本冶金工業なども下値を探る展開となった。

東証2部株価指数は前日比22.67ポイント高の6766.60ポイントと9日続伸した。
出来高7463万株。値上がり銘柄数は202、値下がり銘柄数は194となった。
 
個別では、アクロディアがストップ高。YE DIGITAL、石井食品、宇野澤組鐵工所、ユーピーアール、川澄化学工業など6銘柄は年初来高値を更新。パス、カーチスホールディングス、アルチザネットワークス、ヨネックス、アイケイは値上がり率上位に買われた。
 
一方、マーチャント・バンカーズ、花月園観光が年初来安値を更新。ウインテスト、ビート・ホールディングス・リミテッド、東京衡機、栗林商船、イトーヨーギョーはが売られた。