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【大引け概況】
12日の日経平均株価は3営業日ぶりに急反発し、前日比454円73銭高の2万1602円75銭で終えた。
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米中関係の進展期待を背景に朝方から買いが先行した。日経平均株価は徐々に上げ幅を拡大し、2万1500円を超えた後も高値もみ合いが続いた。
 
取引開始前にカナダで逮捕された中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)副会長の保釈決定が伝わった。中国政府が米国車に対する関税引き下げの意向を示したことで安心感が出ていただけに投資家心理を一段と好転させる要因となった。これに伴い東証1部では電子部品や機械銘柄に買いが集まった。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=113円半ば付近に下落したことも追い風となった。海外ヘッジファンドや株価のトレンドに乗る商品投資顧問(CTA)などの買いが広がった。日経平均は前日に一時2万1062円まで下落したが、「相場の底割れ懸念は後退した」との声があった。
 

JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比283.04ポイント高の1万4239.44だった。
東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、31.30ポイント高の1606.61で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7885億円。売買高は14億8033万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1867、値下がりは213、変わらずは43銘柄だった。
 
 

業種別株価指数では、33業種すべて上昇。中でも精密機器、電気機器、電気・ガス業、証券・商品先物取引業の上昇が目立った。

個別では、ソニーやファストリ、ソフトバンク、任天堂が上げた。ソニー、村田製作所が高く、トヨタ自動車も買い優勢だった。東京電力ホールディングスが大きく買われた。宮越ホールディングスはストップ高となり、テイクアンドギヴ・ニーズ、ネオス、UACJなども値を飛ばした。日本ライフラインが上値を伸ばし、ヤマハも上昇した。
 
一方、ユニファミマやセブン&アイ、SOMPOが下げた。LIXILグループも大幅安となった。東京個別指導学院は値下がり率トップに売られた。TOKYO BASE、ネクステージが値を下げたほか、ビックカメラ、東洋ゴム工業なども安い。

 
きょう東証1部に上場したアルテリアは公開価格(1250円)を5%近く下回る1190円で初値を付け、終値は1200円だった。
 
東証2部株価指数は前日比17.22ポイント高の6828.52ポイントと3日ぶり反発した。
出来高7851万株。値上がり銘柄数は286、値下がり銘柄数は157となった。
 
個別では、ビットワングループが一時ストップ高と値を飛ばした。京進、東海汽船は年初来高値を更新。プレミアムウォーターホールディングス、アピックヤマダ、青山財産ネットワークス、相模ゴム工業、明治機械が買われた。
 
一方、富士古河E&C、中央ビルト工業、安川情報システム、魚喜、カワニシホールディングスなど62銘柄が年初来安値を更新。サイバーステップ、サンセイ、スリーエフ、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、アシードホールディングスが売られた。