米中関係の進展期待を背景に朝方から買いが先行した。日経平均株価は徐々に上げ幅を拡大し、2万1500円を超えた後も高値もみ合いが続いた。
取引開始前にカナダで逮捕された中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)副会長の保釈決定が伝わった。中国政府が米国車に対する関税引き下げの意向を示したことで安心感が出ていただけに投資家心理を一段と好転させる要因となった。これに伴い東証1部では電子部品や機械銘柄に買いが集まった。
外国為替市場で円相場が1ドル=113円半ば付近に下落したことも追い風となった。海外ヘッジファンドや株価のトレンドに乗る商品投資顧問(CTA)などの買いが広がった。日経平均は前日に一時2万1062円まで下落したが、「相場の底割れ懸念は後退した」との声があった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比283.04ポイント高の1万4239.44だった。
東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、31.30ポイント高の1606.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7885億円。売買高は14億8033万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1867、値下がりは213、変わらずは43銘柄だった。