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【大引け概況】
25日の日経平均株価は続伸し、前日比190円95銭高の2万9066円18銭で終えた。終値で2万9000円台を回復するのは17日以来。
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バイデン大統領がインフラ投資計画で超党派上院議員と合意したと発表し、景気敏感株に買いが入った。引き続き長期金利の伸び悩みからハイテク株も買われ、S&P500指数とナスダック総合指数は揃って過去最高値を更新。この流れを受けて東京株式市場でも投資家心理が上向き、朝方には300円近くまで上げ幅を広げた。
鉄鋼株や機械株といった景気敏感株を中心に買いが先行した。日本時間25日の米株価指数先物や主要なアジアの株価指数が上昇したのも支えとなった。
 
ただ、買いは続かず、その後は戻り売りに抑えられ、大引けにかけて上値の重い動きとなった。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が下げ止まりの傾向にある。東京都では新規感染者数が前週の同じ曜日を上回る日が続いたことが投資家心理の重荷になっているとの見方もある。
日本時間今晩に5月の米個人消費支出(PCE)の発表を控え、大引けにかけては様子見気分も強まりやすかった。
 
市場からは「日経平均は2万9000円台に乗せてきたが、ここから上は重い。いかんせん買い上がる材料がない。来週は米6月雇用統計など重要経済指標を控え、動きにくい。
新型コロナワクチンの接種は進んでいるが、東京で感染者が増えつつあることで、手が出しづらい面もある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発。東証株価指数(TOPIX)も反発し、15.55ポイント高の1962.65終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1422億円。売買高は9億426万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1595と、全体の約7割を占めた。値下がりは504銘柄、変わらずは94銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は電気機器、鉄鋼、銀行業が上昇。精密機器、海運業、倉庫・運輸関連業は下落した。

個別銘柄では、ソフトバンクグループやトヨタ自動車が高く、東京エレクトロンやレーザーテック、アドバンテストなど半導体関連株が高い。米インフラ投資計画に絡んでコマツや日本製鉄やJFEなどが買われた。日立製作所や富士通、日本電産、マツダ、パナソニック、資生堂が買われた。
 
半面、任天堂やファーストリテイリングが安く、東芝やタムラ製作所が売られた。エーザイが値を下げた。日本郵船や商船三井といった海運株が軟調だった。決算内容が嫌気された日本オラクルが急落した。

東証2部株価指数は前日比68.04ポイント高の7685.14ポイントと4日続伸した。
出来高1億8395万株。値上がり銘柄数は270、値下がり銘柄数は123となった。
 
個別では、東京コスモス電機がストップ高。テクノ菱和、コメ兵ホールディングス、神島化学工業、リバーホールディングス、ファインシンターなど17銘柄は年初来高値を更新。大黒屋ホールディングス、セブン工業、岡本工作機械製作所、タカトリ、指月電機製作所が買われた。
 
一方、ギグワークス、ドリームベッドが年初来安値を更新。光陽社、さいか屋、セキド、玉井商船、日本抵抗器製作所が売られた。