前日の米株式市場では、NYダウが44ドル高と3日ぶりに反発。米追加経済対策への期待が浮上した。ただ、新型コロナウイルス感染拡大でカリフォルニア州が夜間外出禁止に踏み切ったことも警戒され、東京市場の場中にNYダウ先物は下落し、これを受け日経平均株価も売り先行の展開となった。
日本時間20日の米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で、NYダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ工業株30種平均」の12月物が軟調に推移し、3連休を控えた東京株式市場の日本株にも終始売りが優勢だった。一時は200円を超す下落となる場面があったが、下値には買いが流入し下げ渋った。
ただ、新型コロナについてはワクチンを巡る動向も含め好材料もある。投資家心理が足元の感染拡大を受けて悲観に傾いているわけではなく、一方的な下値模索とはならなかった。業績の先行き期待の強い半導体や米アップル関連銘柄には中長期志向の買いが入り、相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)が今後も緩和的な金融政策を続けるという見方が多いことも、引き続き心理的な支えとなった。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比14.29ポイント(0.09%)安の1万5642.56だった。東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸し、0.98ポイント(0.06%)高の1727.39で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2165億円。売買高は10億8896万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は788。値上がりは1296、変わらずは93銘柄だった。