4日連続で年初来高値を更新し、2018年10月17日以来の高値を付けた。
米企業業績の底入れ期待から前日の米株式相場が上昇し、海外勢などから株価指数先物に買いが入った。外国為替市場の円安進行を追い風に、景気敏感株が買われ相場全体の支えになった。
主要企業による2019年4〜9月期決算の発表が本格化する東京株式市場でも、業績の底入れ期待が意識されて中国関連とされる銘柄に買いが集まった。アルツハイマー型認知症治療薬の米国での承認申請を公表したエーザイにも買いが続き、1銘柄で日経平均を36円押し上げた。
米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など外部環境の不透明感は依然として取り除かれていない。しかし、個人投資家を中心に好材料が出たエーザイなど個別銘柄を物色する動きが継続し、相場の地合いは良好だ。
日本電産など業績を下方修正した銘柄も底堅く推移。「株式市場を取り巻く景色は変わっていない」というが、市場化関係者は「懐疑の中で(上昇に向けた)相場が育ち始めた」有名な格言を持ち出しながら先高観を強めていた。
JPX日経インデックス400は3日続伸し、年初来高値を付けた。終値は前日比54.53ポイント高の1万4706.93だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、同5.60ポイント高の1643.74と年初来高値を更新した。
東証1部の売買高は11億9521万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1112、値下がりは936、変わらずは107だった。