2018年12月26日以来の低い水準。東証株価指数(TOPIX)も21.56ポイント安の1385.12と下落した。
日経平均株価は米国株先物の軟化を受けて反落して始まった後、プラスに転じる場面もあったが、すぐにマイナス圏に沈むなど、この日も不安定な値動きが見られた。後場に入るとしばらく小康状態となったが、取引終了時刻が近づくと再び売りが強まり、下値不安の根強さもうかがわれた。
後場に入り、一部報道で米国内の新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えたと伝わるなか、米ダウ先物が一時700ドル超まで下げ幅を拡大。日経平均も追随する形で一段安となった。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)の購入枠拡大への思惑が先物買いにつながったが、続かなかった。
各国は金融緩和に加えて減税など財政面での経済対策も打ち出し始めているが、「ウイルス感染が落ち着かないと、投資家心理は改善しない」といい、底打ち感が出るにはほど遠い状況のようだ。
東証1部の出来高は19億9632万株、売買代金は3兆1263億円。騰落銘柄数は値上がり393銘柄、値下がり1718銘柄、変わらず54銘柄。