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【大引け概況】
28日の日経平均株価は小幅に反落し、前日比12円03銭安の1万9771円19銭で終えた。
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 朝方は、前日に大幅反発(521円22銭高)した反動から利益確定売りが先行した。ただ、経済活動再開への期待感などを背景にした27日の欧米株高を支えに一時1万9841円78銭(前日比58円56銭高)まで切り返す場面もあった。
大型連休や本格化する国内企業の決算発表を前に様子見ムードも強かった。日銀の株価指数連動型上場投資信託(ETF)の買い観測や新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向をみせていることは投資家心理を支えた。
 
新型コロナウイルスをめぐっては、米国などの経済活動の段階的な再開に対する期待感が買い材料になった。しかし、「政府による緊急事態宣言が延長され、国内の経済活動の停滞が長引く」との懸念を背景とした売りも続いた。米原油先物が時間外取引で急落したことも投資意欲の減退につながった。
 
市場からは「時間外の米株先物や中国株をにらみつつも、日銀のETF買い思惑が戻りにつながったようだ。ただ、日経平均は2万円に近づくと戻り売りが出てくるとみられ、大型連休を控えて様子見気分になりやすい」との声が聞かれた。
 
全市場の売買代金上位には日経レバ(1570)や日経Dインバ(1357)などの指数連動型ETFや新興株が並んだ。短期志向の個人投資家の売買が目立った。
 
JPX日経インデックス400はわずかながら続伸した。終値は前日比2.93ポイント高の1万2981.65だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸し、1.90ポイント高の1449.15で終えた。業種別TOPIX(全33業種)はゴム製品や空運が上昇し、鉄鋼、鉱業は下落した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1141億円。売買高は12億3355万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は757、値上がりは1330、変わらずは83銘柄だった。

 

 
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、化学、陸運業が下落し、情報・通信業、電気機器、空運業は上昇した。
 
個別銘柄では、任天堂の売りが厚く、ソニーも下げ、京セラは大幅安。富士フイルムが利益確定売りに押され、花王、資生堂は下押し。三菱ケミHD、ホンダ、デンソーも値下がりした。リンパス、デンソー、三井不、JR東日本、JR東海は下落した。
 
半面、ソフトバンクGは買いを集めて続伸し、塩野義、エーザイは買われた。ファーストリテは小幅高。キーエンスが高く、太陽誘電、日本電産は大幅上昇。OLCが上げ、JAL、ANA、日産自、パナソニックも上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比25.93ポイント高の5570.90ポイントと続伸した。
出来高9329万株。値上がり銘柄数は257、値下がり銘柄数は146となった。
 
個別では、寺岡製作所が一時ストップ高と値を飛ばした。サトウ食品工業、北日本紡績、大運は年初来高値を更新。ケミプロ化成、金下建設、ネポン、FRACTALE、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。
 
一方、アイスタディ、川本産業、ショクブン、恵和、ヤシマキザイが売られた。