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【大引け概況】
13日の日経平均株価は4日続落し、前週末比300円43銭安の2万2380円99銭で終えた。
 
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4日続落するのは8月下旬以来。下げ幅が300円を超えるのは3月22日以来。10月には過去最長となる16連騰を記録していただけに、市場関係者は「この程度の株安があっても当然の調整」としていた。
 
米国での税制改革の先行き不透明感や中東情勢の緊迫化懸念を背景に、投資意欲は停滞気味だ。最近の急速な株価上昇もあり、当面の利益を確保しようとの動きが強まった。
日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、再び軟化した。株価指数先物売りに大引けにかけて一段安の展開となった。
ただ、東証1部の年初来高値更新銘柄は130を上回った。好業績銘柄への押し目買い意欲の根強さがうかがわれ、「投資家心理が完全に冷え込んだわけではない」との指摘も聞かれる。
 
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前週末比178.46ポイント安の1万5814.72だった。東証株価指数(TOPIX)も16.95ポイント安の1783.49と軟調な値動きだった。
 
東証1部の出来高は15億6573万株、売買代金は2兆7962億円。騰落銘柄数は値上がり594銘柄、値下がり1377銘柄、変わらず64銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、倉庫・運輸関連業、海運業、不動産業の下落が目立ち、上昇は、石油・石炭製品、その他製品。
 
個別銘柄では、証券会社が投資判断を引き下げた大和ハウスが下げた。上組が下押し、郵船は軟調だった。4〜9月期の業績が大幅な最終減益となった三井不が下落した。
東レやHOYA、新日鉄住金の下げも大きかった。SUMCO、東エレク、ソニーが安く、ファストリや三菱UFJ、みずほFG、野村、花王が売られた。神戸鋼は3日ぶりに反落した。
 
半面、上方修正が好感された三井金属がストップ高。証券会社が投資判断を引き上げた資生堂とユニチャームが上昇した。JXTGには通期業績の上方修正を好感した買いが続いた。任天堂が値を上げ、トヨタは底堅く、NTTは堅調に推移した。
 
東証2部指数は前週末比107.45ポイント安の6671.69ポイントと3日続落。値上がり銘柄数は186、値下がり銘柄数は293となった。
 
個別では、フュートレック、フライトホールディングス、ジオスター、RVH、リードなど8銘柄が年初来安値を更新。テクノスマート、川岸工業、日本ピグメント、エルナーが売られた。
 
一方、増田製粉所、ダイヤモンド電機がストップ高。森組、上村工業、ぷらっとホーム、エリアクエストは一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、富士ピー・エス、北海道コカ・コーラボトリング、コメ兵、ユタカフーズなど33銘柄は年初来高値を更新。セブンシーズホールディングス、扶桑電通、eBASE、オーウイルが買われた。