前日のNYダウが346ドル高と急反発、ナスダック指数も連日の最高値更新となったことなどを受け、きょうの東京株式市場ではリスク選好ムードが強まった。
東証1部の7割を超える銘柄が上昇した。日経平均株価は一時、上げ幅が200円を超える場面もあった。
ファストリや資生堂、ダイキンなど主力の値がさ株の上昇が目立った。この3銘柄の上昇だけで、同日の日経平均株価を62円押し上げた。
8日に株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)の算出を控え「先高観を強めたヘッジファンドが値がさ株に積極的な買いを入れたようだ」という。
市場では「ナスダック総合指数が連日で史上最高値を更新したほか、NYダウや独DAXなども堅調に推移するなど、直近での株高の動きから、出遅れ感のある日本株に資金の一部が回った可能性もある」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は6日続伸した。前日比11.42ポイント高の1789.01で終えた。JPX日経インデックス400も6日続伸し、終値は98.67ポイント高の1万5821.95だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆5451億円。売買高は14億3415万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1555、値下がりは462、変わらずは67銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、化学、その他製品の上昇が目立った。下落は精密機器、鉱業、水産・農林業など。
個別では、任天堂が高く、資生堂も大幅高。トヨタ自動車、コマツが買いを集め、パナソニックやTDKなども値を上げた。日本通信がストップ高に買われたほか、くらコーポレーションも急伸。ラサ工業、日本カーボンなども値を飛ばした。スクロール、スタートトゥデイ、アイスタイルも買われた。
半面、SOMPOホールディングスが値を下げ、アステラス製薬も冴えない。アジュバンコスメジャパンが急反落、ウエルシアホールディングスも売られた。マルハニチロ、オプトホールディングも安い。オリンパスが下落、ケーズホールディングス、マクロミルも値を下げた。
東証2部株価指数は前日比104.86ポイント高の7334.99ポイントと3日続伸した。
出来高2億1581万株。値上がり銘柄数は311、値下がり銘柄数は128となった。
個別では、児玉化学工業が一時ストップ高と値を飛ばした。プレミアムウォーターホールディングス、マークラインズ、三精テクノロジーズ、D.A.コンソーシアムホールディングス、ミロクなど8銘柄は年初来高値を更新。Oak キャピタル、SECカーボン、アサヒ衛陶、ビート・ホールディングス・リミテッド、ファーマフーズが買われた。
一方、新内外綿、テクノマセマティカル、トリニティ工業、ハリマ共和物産、ネポンなど8銘柄が年初来安値を更新。不二サッシ、大和重工、ぷらっとホーム、ウイルコホールディングス、アールエイジが売られた。
サムライJPやマクドナルド、アイフリークが上昇した。半面、エンジャパンやハーモニック、メイコーが下落した。