米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控えムードが強かった。朝方は方向感のない展開で日経平均が小安く始まったが、また、中国の大手がスマートフォンを減産すると伝わり、半導体関連の一部に売りが出るなど小幅に安く始まった。
前場の中ごろにトランプ米大統領がツイッターに「米移民税関捜査局(ICE)が来週にも不法移民の送還を始める」と投稿ことや、外国為替市場の円高・ドル安に振れたこと、中東情勢の緊迫化も意識され相場の重荷となった。
後場に入ると、商いが薄く値が振れやすいことに着目した一部の投資家が株価指数先物に仕掛け的な売りを出し、下げ幅を広げの2万1000円を下回った。
市場からは「FOMCを前にポジション整理売りの動きが出たとみられ、それに円高・ドル安がセットになり、ズルズルと下げた印象だ。いずれにしろ、FOMCを通過するまでは基本的に様子見だ」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。11.07ポイント安の1528.67だった。JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比87.36ポイント安の1万3617.70だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7752億円、売買高は10億2384万株だった。値下がり銘柄数は1781銘柄、値上がり307銘柄、変わらず55銘柄だった。