5日の日経平均株価は5日続伸し、前日比167円99銭高の2万2863円73銭で終えた。5日続伸は2019年10月18〜29日(7日間)以来。東証株価指数(TOPIX)は8.66ポイント高の1612.48と、ともに5日続伸した。
朝方は利益確定売りが先行したが、米国の経済活動の根強い再開期待などから、昼にはNYダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ工業株30種平均先物」の6月物が上げ幅を拡大。日経平均も午後に上げに転じた。
欧州中央銀行(ECB)が4日の理事会で、市場予想を上回る規模の追加金融緩和に踏み切ったことも投資家心理の支えになった。
ただ、日経平均は連日の上昇で、極端な過熱状態を示すテクニカル指標が続出している。「相場は2年先の企業業績の改善まで織り込んだ」との指摘もあり、一段の上値は追いにくいのも確かだ。現在の株高は期待先行の感も否めないだけに、「いつ調整局面に入ってもおかしくない」との声も上がっていた。
東証1部の出来高は13億9217万株、売買代金は2兆4542億円。騰落銘柄数は値上がり1154銘柄、値下がり943銘柄、変わらず72銘柄。